2017年5月28日日曜日

(少々ネタバレ)ちはやふる181首所感



181首読了。


記事を上げるまでに少しぐずぐずとしている間、
なんと我らがまっけんさんが




『 新田 真剣祐(あらた まっけんゆう)』



…というお名前に改名されて、ちょう驚いた次第。


もうこの「氏」は、アレですね、「あらた」くんですね。



それ以外にいったい何があると?
それくらいまっけんさんが「ちはやふる」を、
そして「綿谷新」という役を大事にしてくれているという
左証といっていいのではないか。



ますますまっけんさんを応援する気持ちが高まりました。
まっけんさん、この氏に決めてくれて有難う。

大好きだ。




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さて、本編ですが。


速水さんと千早の勝負は千早が勝利。
順当といえば順当な流れか。



千早の気持ちの切り替えと集中力のV字回復も驚異的だったが、
じつは一方で速水さんも例の絆創膏の一件について
判断を誤ったのではないか?という迷いを抱えていた様子。



そのことが直接の敗因であったかどうかはさておき、
その負けた速水さんの顔面の扱いが…や、ちょっと待ってあげて?



彼女って新メシがおかわりができるくらいの
しゅっとした少年風麗人キャラだったはずではないの?



彼女の泣き顔の扱いがあんまりえげつなかったので、
我は悲しいです。(ぶさいく過ぎるよ…)














(えぐっえぐっ……)


その後速水さんはゆーみんさんに
翠北会入会を申しつけられていたけれど、
彼女は近々ゆーみんさん直系の妹弟子となるのだろうか。
(なってくれたらいいのに。)



持っているものを受け渡したい、
次世代の伸びてゆく姿を見たい、というのは、
生き物の根源的な欲求のひとつであるけれども、



近頃のちはやふるでは、
この“引き継がれる”ということについて



瑞沢、北央、富士崎等の世代交代や、
猪熊さんのご出産、
ゆーみんさんの“速水さんが伸びてゆく姿を見たい”や、
あの周防さんが太一を自らの側に置いていること等、


様々な引き継がれのあり方に焦点が当たっていて
興味深いことであるな、と思ったり。



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そして、
千早のZ軸浮上の件。



この札認識については唐突に語られた気がしたけれども
千早自身がその“認識”と“実際”が合致している、と、
確信を持って言える様になったのは
ほんの最近になってから、ということなのだろう。



その確信を補完するきっかけとなったのが
“対周防共闘”を組んだ、須藤さんとの厳しい練習による
スキルの底上げと、




「札が浮いて見えるというのが
 綾瀬独特の“聴こえ方”なのではないか」




という彼の指摘だったのかもしれない。


何だよ須藤さん、ちょうイイ兄貴じゃん。
相変わらずクチは悪いし、
JKの顔面ワシ掴んで引きずり回したりしてるけども。



とにかく、
何だかんだ言ってつい遠慮なくイヂメたくなるくらい
気に入っているのだな、千早のことが。


いや、
むしろ千早をぞんざいに扱っていいのは
オレだけ的S扱いか。(special の「S」ね。)



うむ、萌えるな…。



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さらに、今回の注目点。



これはやはり太一のダークフォースが開花して
とうとう主役級キャラクターを侵食し始めたことであろう。



白波会に籍を置いているのは上位戦になるまで
同会の強豪選手(e.g. 原田先生、広史さん etc. …)に
当たることから免れられるから ― 、という、

利害第一主義のもの言いをしているけれども、
君…言い方とシチュエーションな…。

(居るやん近くに…同会の面々が…。)



しかもこの変な空気感を清めるべく、
せっかく原田先生が話し掛けてくれてるのに
お前意識し過ぎじゃね?…って
須藤さんが気を遣ってくれたというのに、


言うに事欠いて






「また賭けしましょうよ須藤さん」

「先に負けた方が競技かるたをやめる(っていうのどう?)」





…とかってキミ…。

これまたちはやふる史上最悪の賭けネタを提案してきたよ。
しかも半ニヤケで薄笑いながら言うとかって……。



太一くんよ、
キミはいったい何処へ向おうとしているのか…。




さすがの原田先生も
このふざけた提案は聞き捨てならないようで、
須藤さんの下のコマで、
「ファッ?!!Σ( º言º"╬)!!? 」ってなってるよ?

(広史さんも西田くんも 

 「…(ºДº"lll)オイ…?!」ってなってるぞ?)


太一がこの賭けをあえて須藤さんにぶつけてきたのは、
彼が瑞沢メンバーだった頃からのいわゆる
“定番ネタ”だからというのもあるようだけれども、
ジョークにしてもちょっと笑えるレベルではないな。



例えばこの賭け提案を善意に解釈したとして、

退路を断つくらいの絶対的緊迫感をもって自らを追い詰めなければ
この先の勝負(新との東西挑戦者決定戦を想定しているのか?)を
制することは決して出来ないであろうとの認識に基づく
必勝奮起の決意表明としてのそれなのか、



或いは
そのままストレートに受け取るとして、


単に周防式メンタル制御術の魔法陣を
試合前から相手に念入りに仕込んでいるだけなのか ―。



現時点における彼の真意は不明だけれども、
とにかく悪意甚だしい太一のこの使嗾に対し、

個人的には須藤さんには
マトモに取り合わないでおいて頂きたい、と
願っているところである。



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と、いうワケでここはひとつ、
須藤さんには、




「勝負なんてものは勝つ時もあれば負ける時もある、
 たった一回負けることくらいで
 この世界に見切りをつけるなんていう
 中途半端で生っちろい覚悟で俺はかるたやってねえ、
 お前のモチベ上げに加担してやるほど
 俺はお人好しじゃねぇしバカでもねぇ、
 そんなクソみたいなしょうもねえ賭けに誰が乗るかよ、
 調子乗ってんじゃねえぞ、このヴァーカ、ヴァーカ!!」




…って言ってもらいたいですね。



そりゃあ
「何だコラテメェ受けて立つ!!」という展開になった方が
お話的には盛り上がるとは思うのだが、



須藤さんにも太一にも、
こんなしょうもないことでかるたをやめるような事態には
絶対になってもらいたくはないゆえ、



太一の焚きつけたこの煽りの顛末については、

「肩すかしで須藤山の勝ち」

…とかにしておいてもらえないか、と。
そんなふうに期待している次第。



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それにしても、
一時は瑞沢王国臣民の皆さんからの赦しを得ることで
太一王子は救われたようにも見えていたけれど、
あれはどう解釈すべきだったのか。



札も暗黒面から回帰して光輝いていたというのに、
彼の今回の振る舞い(=勝ちに来たのでなく翻弄しに来たとか)は、
回帰したはずの心象象徴(=輝く札)と
まるで合致していないではないか。



「もう遅い、これで終わり」といわれる一方で、
「新しいはじまりの時にいる太一」ともいわれてたのに、
君の「新章」はこんな暗黒面から始まってしまうのか?



そして、
「次がある」「前に進む」「同じ決意を返すから」
という、あの輝かしくも誇らしい宣言はいったい何処なりや?



少なくとも現状を見るに限っては、
君の「決意」は千早や新のそれとは
まるでかけ離れてしまっているように思えるよ。



まったくもってわからない…。


………わからないのだけれども、

ただグダグダぐるぐるして
目的も思考も全てにおいて暗澹溟濛としていた頃よりも、



たとえそれが悪意(あるいは復讐か)の下に
達成されるものであったとしても、



自らが進むべき道を「これ」と定めて、
成すべきことを成そうとしている
今の太一の方が断然魅力的であるし、

迷いを持たず前進するその美しさと高貴さについては
まったくもって比類がない、

それだけは確かだ。


“ 嘆息が出るくらい美麗な悪の華 ― ”

  (断っておくが、これは賛辞である。)



納得ゆくまで突き進んだ先には
きっと救いがもたらされるものと信じて、
今はただ太一の為す事の成り行きを見守るのみ、か。



次回の展開に、期待。






 

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