2017年4月30日日曜日

(少々ネタバレ)ちはやふる180首所感




ちはやふる180首読了。

いよいよ東日本予選が本格始動、というところですが、
まずは女子組の展開がクローズアップされる様子。


(ドラマチックな何か持ち男子の活躍は今回お預け。(/_;))



本予選における千早の緒戦の相手は、
冨原西の速水さん。

彼女の武士級のキレの良い取りと所作、
そして艶のある黒髪と切れ長の目元という風貌は、


新不足の読者にとっては
「速水さんふりかけ」で「新くんご飯」が3杯はイケる的
オイシイ画面構成であったものと拝察いたします。


実際、
千早も速水さんふりかけで
あらた飯を食しておりましたね。




( ´-` ).。oO (きれいな渡り手を見ると、思いだしちゃうな…)



自らの手で絶賛藻塩漬け中の男子を想起して
ほんのり頬を染めるかるた馬鹿18歳JKの図…(カワ)。



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それはさておき、くだんの速水さん。


じつはオトモダチをつくるのが上手くなかったとのことで、
幼き頃より一人で世界に没入できる書道に精進していたところ、


祖父宅で偶然目にした
光琳かるたの絢爛さと流麗なる書にすっかり魅了され、
高校生になって誘われるがままに競技かるたの世界へ…、
…という異色の道行きを経ていたとの由。



しかも絵と書の違いこそあれ、
奇しくもかるたとの出会いの第一声が



「かわいい…♡」


とは、某クイーンに並ぶ札偏愛ぶり。


その上、
札との繋がりが



「(句のひと文字目の)第一画目」


とか言って、
もうその時点で他のかるた馬鹿の皆さんが
とうていついていかれない次元にいるという、 

それこそ“ドラマチックな何か持ち()” を予感させる
奥深さを秘めている模様…。



(個人的にはどちらの札の一文字めの
 一画目なのかというのも気になるところ。
  上の句の一文字め? 
 それとも順当に下の句の一文字めなの?)



いずれにしてもユニークが過ぎて
ある意味変態的ですらある彼女のこのかるた特性は、


しゅっとした男役ヅカガール的外観とあいまって、
ここにきてギャップ萌え必須なナイスカルターが
投入されてきたなあ、と。
(めぐむたんに次ぐ逸材だな。 )
御馳走様です。


また、
経緯の詳細は不明だが、、
なぜだか翠北会のユーミンさんが
速水さんをピンポイントで気にかけている、
ということが今回語られておりましたが、


元クイーンの目からしても、
速水さんの戦法は何かこう…∑( ゚д゚;)ハッ! と
思わず目が奪われてしまう
独自性の高いものなのでありましょう。



それとともに、
ユーミンさんが「指導者」としての立場で
他会の後進に積極的に関わっている姿にも
ぐっときた次第。


翠北会の面々は、
会員同士の結束が固くて
仲間ををとても大事にする一方で、


誰れ彼れとなしに面倒を見ずにはいられない
陽性のお節介要素も合わせ持っているようで、
(西田くんなんかまんまそうだ)

主催者である北野先生の江戸っ子気質が
よい意味で会に色濃く反映されているな、と。


こういう
“カルターみな兄弟”的懐の深さを持つ会こそが、
かるた界に潤いを与え、豊かにしてくれているのだろうな。
素敵なことだ。



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一方、
速水さんと対戦中の千早はといえば、
試合に臨むにあたっての
心身の準備不足を、東日本予選という、
今期何をおいても集中して臨まねばならない
最重要トーナメントの、しかも緒戦本番にそれを思い知っている、
という体たらく ―。


これがクイーンと頂上決戦での再戦を誓い合った
人間の態度であろうか?…と、
当方少々モヤっとした次第。



このエピソードは、
目の前の出来事に心がとらわれ過ぎて
本筋がお留守になってしまう
“猪突猛進の反作用” が千早の弱点のひとつであることを
再提示した態なのだろうと理解しているが、


こういう態度を表に出してしまうのは
対戦相手である速水さんにも、
そしてその先で今度こそ約束が果たされることを
信じて待っている詩暢ちゃんにも
大変失礼でありましょう。



故に速水さんが千早に対し、
同情の余地をはさむことなく、




「(絆創膏なんか試合中の今)持ってません。」




と武士らしく一刀に伏したのは、
いたってまっとうな反応であったと思うよ。



しかし、このやり取りのおかげで、
自らのやらかしを自省した千早。


あらためて速水さんの
奇天烈な札との繋がりを前にして


“ちょ…ナニコレ、
 この子のかるた、めっちゃ、変!”


と、「かるた超楽しいモード」のスイッチがオン、 
途端にゾーン入りして、
「Z軸札浮上理論」を展開するという驚愕の切り替えっぷり。



これまでの、
「色がついて見える」から 「浮いて見える」…と、
札認識の方法が変化した千早だけども、

このような状況を目の当たりにすると、

“超人的な札認識能力”が備わってくることこそが
一流選手のサイン、というような感じがして、
君らはドラゴンボールの人かよ!…ってなる。



今のところ、
このような第六感的表現で札との繋がりを語っているのは
一部の選手に限られているけれど、

(ex. 周防さんの“音に色”、詩暢ちゃんの“糸”と“小人さん”、
   速水さんの“一画目”等。)


聴力、視力、記憶力及び
その情報出力装置としての身体運用能力という、
五感及び既存スペックの特化という表現内にとどまっている人々
(ex. 猪熊さんの“聞こえたら取る”、新の“超加速”等。)も、
そのうちこんなふうに語りはじめたりするのだろうか…。


(まあそれはそれで、興味はあるのだが。)



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さて、
次回181首までは少し時間があいておりますが、
この間に続編実写映画の新キャスト発表があったりと、
ちはやふる近辺が再びじわじわと熱くなってきておる様子。



個人的には漫画本編と映画のエンディング(=“結び”)が
はたしてシンクロするのか、しないのか、という点と、


映画のみの新キャラ「我妻伊織」ちゃん
(@清原果耶(ライオンのひなちゃん役もやってます))の
からみっぷりが、新と千早にどう影響するのか、という点が、
非常に気になっているところであります。