2017年6月6日火曜日

(少々ネタバレ)ちはやふる182首所感



182首読了。

今回は東西各予選における戦況(及びその周辺)
実況中継的お話であったけれども、
情報量がなかなかの大盛りで、
感想もどこから手をつけてよいものやらと悩ましく。

なお、
憂慮されていた太一と須藤さんの賭けについては
須藤さんのオトナ対応によりあっさり
スルー。
なによりである。


太一も大きく出た割には、
それ以上煽り立てるような言葉を吐くこともなく、
ああそうですかまったくもって想定内でしたよええ、的

無抑揚な表情を浮かべるに留まったし。


そもそもこの件、
太一的には肯否の如何によらず、
とにかく須藤さんのメンタル城壁に
ピンホールを開けられればそれでよし、
侵食の糸口を仕込んでおく事こそが至上目的、と

思っていたであろうから、


まさかこの件に
千早が闖入してくるとは
思ってもいなかったのじゃないか。

超聴力で太一の言葉を捉え、
脳髄反射で飛び出したはいいが
左足小指の負傷が尾をひくのか
ひっくり返って顔面を畳にしたたか打ち付けながらも、


そんなことは絶対に言ってはならない、
してはならない賭けである、
と必死に、そして懸命に進言してくる千早
を前にして、

わずかに

感情に揺らぎが生じたふうに見えなくもない、太一。

(少ぅしだけ目を見開いている感じに見えるのだけども。)


そしてそんな千早
の言葉をうっせえ綾瀬と遮って、
(そんな賭け)乗らねーよふざけんな、

太一に言い捨てる須藤さん ―。


なんというか…この一連の場面は…いいな。


「対周防共闘軍」ふたりの
体育会系的関係性の深まり具合が
萌えレベルにまで推移してきているところとか、

悪を演出してみたところで
千早と直接対峙して
自尊心の基部に触れられるような目にあってしまうと
やっぱり動揺を抑えることが出来ない太一とか ―。



いやはやこれは…妄想ネタの満艦飾。

(※個人的な感想です。)


特に須藤さんのイイ兄貴っぷりは特筆に価する。

(※個人的な感想です。(2回目。))


これまでの須藤さんというのは
ちょっと憎い人風味で味付けされていたけれども、

キョコたんに読みを褒められたときの喜びようだとか、
じつはかるた協会会長になる夢をあたためていたりだとか、

彼の中の無垢な部分が発掘されてからというもの、
好感度は飛ぶ鳥を落とす勢いと言っていい。

(※個人的な感想です。(3回目。しつこい。))

しかも、
千早との加速度的な親密ぶり
には、
カワイさ余ってイジメずにはいられないという、
極めてS的性向の高い偏屈な愛情があふれてるし。

なんとまあまったくもってけしからん素敵男子であるな、
須藤さんは。

------------


それはさておき。

今回試合の場面が描かれているのは、


西田くん × ヒョロくん
太一 × エロム先輩
千早 × 桜沢先生
原田先生 × 五十嵐専任読手


の4組。

戦いに臨む思いが
各選手
それぞれから語られているけれども、
 

中でも特筆すべきは五十嵐さん、原田先生、桜沢先生、
及び観戦者としての猪熊さんのそれ、ではなかろうか。

試合会場全体の状況を把握し、
一試合約90分に渡り常に円滑な試合進行に注意を払いつつ、
自らにおいては適正な発声と読みを鋭意保たねばならないという、
集中力と体力をたまさか要求される
読手という役割を15年に渡り続けてきた五十嵐さんの、
読手としてよりも選手として試合に臨む方が
余程容易いという本音や、

クイーン戦において
選手として挑戦し続ける強い気持ちを
猪熊さんから受け取った桜沢先生の、
“今度は私の番”という新たなる決意と、
じぶんが “若い子を
キッチリ挫折させる” という
責務を負う年代に至ったことに対する自覚、

そして、
幼き子どもを抱えて選手を続けることの困難さから
今はもう降りても
いいと感じてしまった
猪熊さんの自らに対する失望感や、

若さがもたらす全能感は
物語の主人公はじぶん以外にはないと思わせるであろうが、
そんなじぶんも、他の誰かの物語においては
たったの一部分でしかないのだよ、という
原田先生の
皮肉に満ちた、しかし絶対的真実の引用等々 ―。


一定の人生経験を経てきた人々の口から語られる
これらホロ苦告白には、グッと肝をつかまれる。

特に原田先生の、

“どんなにかけがえがなくても誰かの一部分”

という独白に重ねるように
太一と麗子母の親子が描かれている場面などは
とても痛々しく、そして、切ない。


親がどれだけ我が子をかけがえの無い存在と思うても、
子は親の元を離れてゆくというのが世の習いであり、
ゆえに母としての己の存在も、
息子にとっては彼の物語の中の一部分でしかないというじじつ。

そしてそのじじつを身に刻みつけるかのように、
我が子をするどく見つめる麗子母。

美しくも厳しさを含んだその横顔が物語るのは、
遠くない未来に確実に訪れるであろう
子別れへの覚悟なのか、或いはまた別の感情なのか ―。

この親子も早く和解できればいいのに、と。


----------


最後に。

我らの村尾さんが…ムラオさんが…っ!
小石川ポカ作くんにまさかの負けを喫してしまうという異常事態に!

念願の大石天狗堂に就職し、
今年から西日本予選に参戦してきた小石川くん。
…くそぅ…ノーマークだったぞ…ポカ作め……。

ここにきて、
しかもよりによって、村尾さんを倒してしまうとは
なんて憎いことだ。

通常なら好きな子の組にソートしている君だけれど、
今回に限ってはとても憎いよ…!!

 
だが、
村尾さんの敗戦を知った新くんは
俄然燃え立った様子であったので、

きっとどの時点かの試合で(できれば決勝戦がいい)
村尾さんの無念をキッチリ晴らしてくれるものと期待している。

新くんよ、頼む。
村尾さんの仇を取ってくれ…!

それと、出ました…西日本予選名物、
由宇ちゃんの「験担ぎ弁当」が。
今年も。

ただし、 
昨年の教訓を生かしてか、
充分に加熱を要するメニューでの攻勢の模様。

ハム、豚、牛、メンチのカツ(勝つ)づくしとおやつの羊羹…
…ってようかんは “ you can “ に掛けてるのか!
(ダジャレか…!)

験担ぎの執念、えげつないな由宇ちゃん…。
あと指摘させて頂くなら、お弁当の取り合わせな…。
(カツと羊羹て…)

カルターの方々は
試合前に固形物を取らない主義が多数派のようだけれども、
やはり今年も由宇ちゃんのコレを食べるのか?
新くんよ…。

まあ…食べるのだろうな、律義に。
(わかるよ…それでこそ綿谷新だよ…)

だが、
適度に自主規制はしておいたほうがいい、
…ということだけは強く具申しておくよ。
2年連続の腹下しはさすがにアレだと思うよ?


と、いうわけで、次回は6月15日。

はたして、
西の方の試合は見られるだろうか…。
 
 
----------------------


さて、
ここでひとつ告知させて頂きたく。


今週末と来週末の土曜日の夜に
ちはやふるについて語らうチャットが開催されます。


チャットのお部屋名は「おしゃべりしよっさ」。


        ↓↓↓



 

 
リアルでは身近にちはやふるについて
お話できるひとがいないのですよね…という方、


あるいは
とにかくちはやふるについて、
お話しまくりたい!という方、etc…。 

是非ともこの機会に
「おしゃべりしよっさ」に参加してみませんか?

開催日時は以下のとおりです。
     
      ↓↓↓

--------------------------------------------------------------

 ○ 6月 3日(土)22:00~(終了)
 ○ 6月10日(土)22:00~
 ○ 6月17日(土)22:00~

 ■チャットルームのアドレスは、
  
  http://chat.kanichat.com/chat?roomid=chihaya
 
---------------------------------------------------------------


みなさまのご参加を心よりお待ち申し上げております。

なお、
チャット参加の前に一度皆さんのお話ぶりを見てみたい、
という方は閲覧のみの参加も可能です。


是非ご一緒に、ちはやふるで盛り上がりましょう!





0 件のコメント:

コメントを投稿